ノイズの無駄の彼方

ムラタ@geonoize

ますみん日記風、長話

昨日のこと。
見ず知らずの人と、なんだかんだ4時間ぐらい話をした。
いや、話をしたと言うよりも話を聞いていたと言った方がいいのか?


適当なとこで3個100円のコロッケをそのままで食べていたら、


うまいかい?ご飯とかはないの?それだけかい?匂いがね、来るんだよ。


と明るく声をかけてきた、小柄な中年の女性。宿無しの人か?と一瞬よぎるが判断できず。見た感じは不明。


うまいっすよ。えぇこれだけで。においがいっちゃってすいません。
と言いつつも笑いながら、
失礼しますね。と続け、特に気にせず食べた。
一瞬、食べますか?と声をかけるか迷うが、人にあげるほどたくさんあるわけでもないので却下。
とりあえず、その人はふふーん。とまた明るく離れて行き、違う人に話し掛けていた。





しばらくするとその人がパンを持ってきて食べるかい?と声をかけてきた。


いいんですかー。と言いながら普通に頂く。
もらう時、何か袋からはがしたように見えた。賞味期限のシールだろう。


さっきの戸惑もありお礼にコロッケをあげたい気持ちから、即座にどうですかといったものの、もはや3個目の食いかけじゃないか?こんなもの見ず知らずの女性に差し出すとは愚かなもので、すぐにすいません、食いかけでした・・・と付け足す。


その後彼女は隣に座っていろいろと話をしだした。
コロッケもパンもすぐになくなている。
ただ彼女の方言が聞き取れず、何度も聞き返してしまうが…




いろいろな話だった。


服は問屋の卸値が安いんだ、とか
つぶれてしまった駅前のデパートの話とか
馬鹿だと頭いいやつにだまされていろいろもってかれる、とか
前の旦那さんの浮気の話とか
浮気してもばれずにちゃんと戻ってくればいいんだよ、とか
単身赴任なんかさせずに、夫婦なんだから一緒に暮らせよ、とか
お寺には、檀家さんが日々の生活のなかでお供えしていくんだ、とか
親は子供に手間をかけず、その日々の中で子供は嬉しくなるようなことがない、とか
子供の頃には、人間はいつから人間なんだろうなんてこと、かなり考えてた、とか


ほんといろいろ。




話を続けていると、だんだん気分が良くなったのか、かなりくだけてきた…


突き合うのは両者の合意で、とか
自分には15人もの背後霊がいるんだ、とか
その霊が自分を抱いて突いてきたりなんかしてえらく気持ちがいい、とかとかとか。


マユゲを剃りすぎてちょっと前までサングラスをして隠してた、とか
あんまり食べてないし、飲むのは水だけだ。健康的なんだ。とか
こう外で風を受けながら生きるのは、それが体にいいんだ。とか


この年だし。



彼女はいろんなところに住んで来て、今ここにいる。
それはとてもいいもんじゃなかったが、どうこう言うものじゃなく、なぜと疑問に思うものでもない。と


家族が一緒に暮らすことの理由はなく、家族だから一緒に暮らすんだ。と


こんな感じのことを言っていた。




別れるとき、お互い頑張りましょう。と自分のダメさ加減を抱えつつ彼女に言った。
それは彼女に言ったのではなく、自分に言ったのだ。現状を変えないと。
頑張れてないと、何もやってないと、認識してるから。





とにかく、忘れないために日記にしておく。