ノイズの無駄の彼方

ムラタ@geonoize

アルカイック シールド ヒート

友人のDSにセットされてたのでちょっとやってみた。ミストウォーカーがなんかDSで出しているらしいぐらいの予備知識しかなかったけれど、オーソドックスなストーリーのシミュレーションテイストRPG。3人パーティーとしての行動ゲージが移動や戦闘をするごとに減っていき、敵を倒していくゲーム。灰の戦士と呼ばれる非主要キャラはエンゲージといって主要キャラに一部能力を引き継ぐことができる。ヤマダ電気で1000円で売っていると言われてついつい。

やり続けてしまうぐらい魅力的なゲームだが、端的に言って敵が弱い。と言うか頭悪い。こちらの敗北条件を善手で攻めてこないのはちょっと興ざめ。こちらが攻めきった後の、敵の増殖タイミングや場所が結構つらいシーンが後半にいくつかでてくるけど、そんな謀ったようなタイミング・場所で敵さんを増やすぐらいならば、その敵がきちんと動いてくれないと、戦略的に慎重な予防線を張っておくことの意味が薄くなってくる…その辺がシミュレーションではなくシミュレーションテイストなRPGだと言ってしまう要因。

あと敵に逃亡をされるとめちゃ腹が立つ〜せっかくコスト払って戦闘してるのに、逃げられた敵と再度戦う時にまたコストがかかる!なんかこうしてムカついてるとゲームにハマってるな〜と妙に納得して笑えてくる。

ついで敵との距離・レンジの有効具合が、技=アーツを使った時にあまり意味をなさなくなってる。すげー離れて近距離型のアーツを放ってもそこそこのダメージを与えることができるのはレンジの概念が形骸化しかかってる。同様に魔法の射程も規定の射程の3倍とか離れていてもそんなにダメージ量が減少している印象はないし、そもそも外れない。3人パーティーのうち一人近距離タイプを置いて残り二人を魔法系にした場合に、行動コストを近距離タイプのみに集中させて移動させ、どんどんマップ奥部に派遣させていくスタイルで十分になってしまった。マリティ最強。

そしてキャラクターについても、チームを持てるキャラクターが5人いるが、一回に出れるのは3組だけ。自分の場合は使うキャラが3組固定されました。もう少し後半部分にもキャラクター限定のシナリオ部があったほうが、まんべんなくキャラクターをいじることにつながるのではと思います。そして主要キャラ以外は灰の戦士となって、エンゲージできるようになるが、個人的には灰の戦士にもエンゲージ可能だと良かった。最初からつれて回った灰の戦士のスティーラーにはだいぶ愛着が湧いて、こいつを強くしたいと思ったから。

いろいろケチばっかつけてるけど、基本的にハマってるから。
便利なアビリティーはサルベージ。戦闘終了後にアイテムを拾いやすくなる。すぐエンゲージさせてみんなにつけてた。エンゲージシステムはこのゲームの売りっぽいのだが、正直それほど多くの能力があるわけではないのが惜しい。魔法にも弱中強とあるが、中までしかエンゲージできないのも微妙…そんな感じで3個の枠を有効活用してやろうとか下手に思っていると結局何もせずに終盤になってる。能力値が上がるだけのパッシブスキル以外に役立ちそうなものがスティーラーとアイテマーの2種ぐらいにしかないのも、エンゲージシステムを活かし切れていないと思う。
そして声優も結構いいんだよね。坂本真綾もでてるようで知らなかった。特に植田佳奈のマリティがいい。ホントにいい。スティーラー能登もずっと使い続けてた(w

値段も1000円だったから文句ない。定価だったらならば、もう少しストーリーの盛り上がりとその演出、マップ画面のチャチさの改善、戦闘のボーナス要素がほしい。
1000円なら10点、絶対に買って損はしない。定価でも6点はカタいゲーム。


アルカイック シールド ヒート